2024年12月 更新
NetCrunch15 主な新機能
ネットワークトポロジーセクションの導入
概要
NetCrunchでは、新たにネットワークトポロジーセクションが導入されました。このセクションはNetCrunch14までの物理的セグメントセクションに代替されるもので、2つの重要なビューを組み合わせ、ネットワークをより分かりやすく視覚化しました。
- 追加・変更された機能
- セクションの名称を「物理的セグメント」から「ネットワークトポロジー」へ変更しました。
- 以前、「IPネットワーク」セクションにあった「ルーティングマップ」ビューを「ネットワークトポロジー」セクションへ移動しました。

マップの埋め込み機能の追加
概要
NetCrunchでは、新たにWebページへのマップの埋め込み機能が追加されました。以下に、埋め込み機能を使用してNetCrunchのマップを共有した際のイメージを表示しています。

※マップの埋め込みイメージ
- 追加・変更された機能
- 埋め込みマップの情報はリアルタイム更新
- 埋め込みマップは読み取り専用
- 埋め込みマップは生成されたリンクで簡単に共有可能
- リンクの有効期限を設定可能
- 埋め込みマップを閲覧するためのパスワードを設定可能
また、パスワードを設定するかどうかを選択可能 - 埋め込みを許可するWebサーバーを設定可能
また、サーバーを限定するかどうかを選択可能 - 埋め込みマップの共有方法は、ローカルネットワークかNetCrunchのクラウド機能を選択可能
- 複数マップの共有を許可することで、埋め込みマップ内から表示するマップを変更可能
メリット
マップの埋め込み機能は、次のような方法で活用できます。
- ブラウザからアクセス
- 編集権限を持たない利用者が、個別のユーザー登録をしないでアクセス
※共通パスワードを設定することは可能 - 社外からアクセス
- 対外向けへの紹介資料として使用
- 大型モニターに複数のマップを並べて表示し、社内環境の情報共有として使用
- HTMLを使用して複数マップの表示方法を自由にカスタム
エラーデータ数と破棄データ数の監視
概要
NetCrunchでは、監視対象の各インターフェースのエラーデータ数と破棄データ数を監視できるようになりました。

- 追加・変更された機能
- 時間の経過に伴うデルタ値を追跡し、傾向を把握
- より正確な監視を行うために、必要に応じてカウンタをリセット
メリット
これらの値を監視することで、ネットワーク障害の兆候を察知できるようになり、よりスムーズなネットワークパフォーマンスと信頼性を確保できます。
セキュリティの強化
概要
NetCrunchのセキュリティが複数項目で強化されました。
- 追加・変更された機能
- 多要素認証の追加
- 不正なアクセス権の昇格防止
- ローカルサーバーとAPIへの不正なアクセスをブロック
- パスワード管理方法の強化
- Webコンソールユーザーのログインごとに
パスワード変更を強制できるオプションを追加 - パスワード要件の変更
多要素認証の追加
Webコンソールユーザーのログイン時に、多要素認証を使用したログインを強制できるオプションが追加されました。

Webコンソールユーザーのパスワード変更を強制
Webコンソールユーザーがログインするごとに新たなパスワードへ変更するよう強制できるオプショ ンが追加されました。
パスワード要件の変更
以前は「6文字以上」であったパスワード要件が「8文字以上」へ変更されました。
ノードの管理機能の追加
概要
NetCrunchでは、新たに2つのノード管理機能が追加されました。
- 追加・変更された機能
- タグ機能
- ファイル添付機能
タグ機能
ノードごとに、任意のタグを追加できるようになりました。例えば「営業部」「西日本支部」「廃棄予定」などの任意のタグを追加することで、ソート検索などを効率的に行うことができます。

ファイル添付機能
ノードごとに、任意のファイルを添付することができるようになりました。例えば、ネットワーク機器のノードに、マニュアルや手順書などを添付することで、異常が発生した際に迅速に情報へアクセスすることができます。

TelemetryノードとOTLPの統合(テクノロジープレビュー)
概要
NetCrunchでは、テクノロジープレビューとして、Telemetry ノードの追加および Open Telemetry Protocol(OTLP)によるデータ受信への対応を実施しました。
- 追加・変更された機能
- Telemetry ノードの追加
- Open Telemetry Protocol 対応
Telemetry ノード
メトリック、ステータス、イベント(ログ)を受信して処理するTelemetry ノードを作成します。データはローカルネットワークだけではなく、NetCrunchのクラウド機能を使用して送信することができます。
Open Telemetry Protocol 対応
メトリックとログの両方を処理し、Open Telemetry Protocol(OTLP)によるデータ受信へ対応しました。またNetCrunchへのデータ転送用OTLPクライアントとの互換性を保持しています。