製品概要

 電波伝搬と無線ネットワークプランニングの新たなソリューション

電波伝搬シミュレーションソフト「WinProp」は、高精度で非常に高速な電波伝搬モデル(経験的 / 決定論的モデル)が用意されており、衛星、郊外、都市、室内、トンネル、車両内など、多種多様なシナリオに適用できます。WinPropは、セルラー基地局、放送中継局、人工衛星、リピーター、リーキーフィーダーケーブル(漏洩ケーブル)などの任意の送信機をサポートしています。

 WinPropソフトウェア製品群

  • ProMan: 電波伝搬と無線ネットワークプランニングシミュレーションエンジン

  • CoMan: センサーネットワークおよびメッシュネットワークの接続性シミュレーター

  • WallMan: ベクトル建物データベースのグラフィカルエディター

  • TuMan: トンネルとスタジアムのグラフィカルエディター

  • AMan: アンテナ放射パターンのグラフィカルエディター

  • CompoMan: 室内用ワイヤレスネットワーク装置のコンポーネントのエディター

ProMan
ProMan
Wave Propagation and Radio Network Planning


CoMan
CoMan
Connectivity Simulator for Sensor and MESH Network
WallMan
WallMan
Graphical Editor for Vector Building Databases


TuMan
TuMan
Graphical Editor for Tunnels and Stadiums
AMan
AMan
Graphical Editor for Antenna Patterns
CompoMan
CompoMan
Graphical Editor for Antenna Patterns

 シナリオと適用分野

WinPropには、高精度で非常に高速な電波伝搬モデル(経験的/決定論的モデル)が用意されており、地方、都市、室内、トンネル、車両内など、多種多様なシナリオに適用できます。WinPropは、セルラー基地局、放送中継局、人工衛星、リピーター、リーキーフィーダーケーブルなどの任意の送信機をサポートしています。

Rural
Rural & Residential
Urban
Urban & Suburban
Indoor
Indoor & Campus
Tunnel
Tunnel & Underground
Time-Variant
Vehicular & Time-Variant
CNP
Hybrid Urban and Indoor

 地図データ

シナリオによっては、トポグラフィー(ピクセル)、クラッター(ピクセル - 高さとクリアランスあり / なし)、都市の建物(ピクセルまたはベクトル)、3D平面オブジェクト / 壁(ベクトル)のデータベースに基づいた予測を導き出すことができます。予測では、さまざまな種類のデータベースを同時に使用でき、データベース間の移行は自動的に計算されます。全タイプのデータベースに、グラフィカルエディター、CADツール、各種変換機能が用意されています。

シナリオ Rural(郊外) Urban(都市) Indoor(屋内)

データベース
タイプ

ピクセルデータ ベクターデータ
ピクセルデータ
ベクターデータ
データベース 地形
土地利用
2.5D建物
地形
3Dビルデータ
3D屋内データ
対応フォーマット USGS DEM
USGS BIL
GeoTIFF
ASCII Grid(ASC)
MapInfo
ArcView(Shapefile)
DXF
MSI Planet (Siemens Tornado)
ゼンリンZmap-TownII(Shapefile)
AW3Dビルディング3Dデータ
AutoCAD(DWG)
DXF(2D,3D)
Stereolithography(STL)

 電波伝搬モデル

WinPropの強力な電波伝搬エンジンには、経験的 / 半経験的なモデル(測定結果に基づいた校正が可能です)、厳密な3次元レイトレーシングモデル、そして独自のDominant Path Model(DPM)が含まれます。パスロスの予測だけでなく、遅延スプレッドと角度スプレッド、LOS/NLOS、方向チャネルインパルス応答、角度プロファイル、伝搬経路も計算できます。

WinProp

シナリオ Rural(郊外) Urban(都市) Indoor(屋内)
伝播
モデル
Longley-Rice model /
Irregular Terrain Model(ITM)
ITU P.1546 model
Hata-Okumura model
Two Ray
Knife Edge Diffraction
Dominant Path Model
COST 231 Walfisch-Ikegami
Dominant Path Model
3D Ray Tracing Model
One Slope Model
COST 231 Multi Wall Model
Dominant Path Model
3D Standard Ray Tracing (SRT)
3D Intelligent Ray Tracing (IRT)
大きさの
目安
半径 < 30 km
半径 > 2 km
半径 < 2000m
半径 > 200m
半径 < 200m

 エアインターフェースと適用分野

WinPropでは、さまざまなエアインターフェースと適用分野があらかじめ定義されています。適用分野には、放送、セルラー、ワイヤレスアクセス、Wi-Fi、アドホックセンサーネットワーク、ICNIRP準拠、EMCなどがあります。
さらにユーザーは、要件に適合するようにエアインターフェースの個々の特性を定義することも可能です。ネットワークプランニングに加え、ICNIRPおよびEMCも分析できます。

Broadcasting
Broadcasting
LTE
Cellular 2.5G, 3G, LTE
5G
5G
WLAN
WiFi


MESH & Sensor
Mesh & Sensor Networks(IoT)
EMC
ICNIRP & EM Compliance


 解析とシミュレーション

適用分野によっては、静的 / 動的ネットワークシミュレーションやモンテカルロ法によるネットワークシミュレーションを実行できます。WinPropでは、カバレッジやキャパシティのプランニングのほか、ネットワークシミュレーション(アルゴリズムのパフォーマンス、遅延の解析など)も可能です。ユーザーは、回路交換ネットワークおよびパケット交換ネットワークの位置依存のトラフィックを定義できます(統計的な分布、モビリティなど)。

 カバレッジ

さまざまな伝送モード(帯域幅、MCS、データレート、SNIR目標値、信号のしきい値、送信電波強度など)を定義でき、各伝送モードについてカバレッジマップ(セルの割り当て、ベストサーバー、アクティブセット、回線品質、ダウンリンクとアップリンクの受信電波強度、SNIRなど)が個別に計算されます。適応変調が考慮され、電波伝搬モデルで予想された回路品質によって変化します。カバレッジエリア内の各地点について、最大受信強度と理論上の最大データレートを正確に予測できます。

 キャパシティ

WinPropでは、カバレッジ解析とトラフィック定義に基づき、ネットワーク内の各無線リンクとセルのキャパシティ(スループット、最大データレート、パケット遅延、QoSなど)を計算できます。キャパシティ限界と過負荷セルを簡単に検出でき、高いキャパシティとスループットの両方を達成するためにネットワークを最適化できます。洗練された決定論的な電波伝搬モデルを用いることで、MIMOやビームフォーミングによるキャパシティの改善を正確にモデル化できます。任意のアンテナ構成(線状、円形など)を選択可能で、ネットワークプランニングでは、アンテナ構成が無線チャネルに与える影響(電波伝搬解析時に求める)が考慮されます。


動作環境

  • OS:MS Windows 10、RHEL 8.3、Oracle Linux 8.3、SLES 15 SP2(すべて 64ビットOS)
  • CPU:2.5 GHz以上(コア数:32以上推奨)
  • メモリ:16 GB以上
  • ディスプレイ:解像度 1920×1080 以上


トライアル

WinPropの30日間無償トライアル制度をご用意しております。
トライアルご希望の場合は、こちら からお問い合わせください。